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- 自然練込の土づくりと成形 −
 
   川端文男さんの作品のうちのほとんどが「自然練込」のシリーズです。

   表面がつるつるしていて、白い和紙のような土に美しい緋色が現われています。

   初めて見た方は「これが備前?」と不思議に思われるようです。

   「自然練込」という言葉は川端さんが名付けられたものです。この土の説明は口ではなかなか難しく

   いつももどかしい思いをしていました。「窯詰め」同様「土づくり」も本来オープンにするものではありませんが

   川端さんは快く引き受けてくださり、実際にぐい呑の成形までの写真を撮ることができました。

   本邦初公開です。

これが自然練込を作る原土です。 5〜6種類の土を使って自然練込の土を作るそうです
  原土はハンマーで小片に砕きます。

  作る作品によってこの小片の大きさも異なります。
この小片はぐい呑・徳利などを作るサイズです。
   ある程度の量を作ると大きさ、土の種類別に

   分けておきます。
写真は3種類に分類された土
   出来上がった自然練込の土です。いい感じですね。
 断面をスライスします。化石物や石など不純物を

 ピンセットで取りのぞき、そのあと、土の中の空気を

 抜く為に全体を叩きます。
棒状に切っていきます。  切ったものを三本ぐらいつなげてヒモにしていきます。
これで下処理がOKです。 これを紐づくりで積んでいきます。
積み上げていきます。   これで完成ではありません。つぎに表面の装飾を

  行います。また口づくりの処理。そして最後にまた

  ヘラで表面をみがきます。
やっと出来上がった素地(きじ)。窯詰めを待っています。
  
  川端文男さんの窯焚きは2006年は8月下旬。


   10月上旬には作品を窯出しされます。


   穴窯で約3週間の窯焚きです。

脇本博之さんの窯詰め・窯焚き・窯出し