巷談舎便りvol.085
この時期毎朝楽しみにしているご近所の梅はまだ固い蕾のままです。
寒い日が続いています。
2月2日にぐい呑100撰が終わり、後片付けがようやく終わりました。
毎日主人とふたりで荷づくりに追われ、ここ数日は店の中が新聞紙や段ボールで
一杯になっていました。
六日ぶりに店を開けた昨日は次々にお客様がありました。
昼前にとよやんの奥さんのヨ―コさんが三陸産のわかめを大量に持って来てくれました。
午後は「唐津親善大使」と主人が命名したHさんが来てくれ、唐津談議となりました。
Hさん、20代の時に叔父さんから唐津焼のぐい呑をもらったことがきっかけで、
かれこれ30年近く唐津に通い続けています。先週も唐津に行ってきたとのこと。
「もうこれからはHさんに代わりに行ってもらおうか・・」と主人。
次は美味しいものが大好きなYさん。
ぐい呑展の時、主人と「まつのはこんぶ」の話をしていたのを覚えていてくれて、
まつのはこんぶを持ってきてくれました。(すっぽんの汁と山椒で炊いています。)
偶然にも先日酒屋の上畑さんから「刺身にまつのはこんぶを乗せて食べると美味しい」と聞き
それ以来ずーっと頭の中でまつのはこんぶを鯛のお刺身に巻いて食べる姿を
シュミレーションしていたのです。
うーん、念じると願いが叶うものですね。
最後はアメリカから里帰りの若い女の方。4年前の里帰りの時にいらっしゃり、
主人が「あまから手帖」を差し上げたようで、その時のお礼をひとこと言いたくてと
来てくださいました。
「ぐい呑展の時は人がいっぱいで、そのあとはお店がお休みで、今日はお店が開いてる!と
思って来ました。」ありがたいことです。
さて、1月19日(土)〜2月2日(土) 毎年恒例の「ぐい呑100撰」を開催しました。
昨年12月から少しずつ集まりはじめ、1月10日過ぎには店の奥の部屋がぐい呑でほぼ埋まりました。
準備は5日前から始まり、終わったのは19日の午前3時。
以前は徹夜でしたが、無理は禁物です。
約600点のぐい呑・徳利・片口などが集まりました。
今年は少し上品に並べようと控えめに並べていましたが、初日にいらしたお客様たちに
「なんか今年は少なくない??」とのご指摘がありました。
さすがにいつもいらっしゃっている方たちはよくおわかりです。
私たちにとって「ぐい呑み100撰」は一年の始まりでもあります。
ぐい呑とお酒をこよなく愛するたくさんのお客様といろいろなぐい呑に囲まれ、
今年もやきもの屋としての幸せを感じました。
今月は2月23日(土)〜3月2日(土)「蕎麦を楽しむ!寺内信二・十時啓悦・藤井憲之 」を開催します。
かつて関西はうどんの文化と言われていました。以前は私も大阪で蕎麦を食べたことがありませんでした。
ここ数年で関西でもおいしいお蕎麦屋さんが増え、関西人にとっても蕎麦は身近なものとなってきました。
今回三人の作家にお願いし、蕎麦をイメージした器を作ってもらいました。
有田の寺内さんは染付・東京の十時さんは漆の器・瀬戸の藤井さんは白磁・青瓷の器と
それぞれ蕎麦をイメージした器を作ってもらいました。
普段の生活にも活躍しそうな蕎麦猪口、薬味入れ、小皿、小鉢、碗、湯桶など多様な器が並びます。
ぜひご覧ください。
HPでも一部ご紹介しますので、こちらもご覧ください。
3月の企画展
3月23日(土)〜30日(土)「中川自然坊一門展」を開催します。
こちらは次回詳しくお伝えします。
巷談舎 山根幸子
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