巷談舎便り

                巷談舎便りvol.084


あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
巷談舎便りいつものようにお送りするのが遅くなってしまいましたが、
今年もよろしくお付き合いください。
新年早々、初詣でおみくじを引いたらなんと「凶」。
人生初の「凶」です。
「もう一度引いたら?私も付き合うから」と娘。
一緒に引きなおすと今度はなんと娘が「凶」。
私は小吉でなんとか納得しましたが、娘はさらに
もう一度引きなおし、結局3回目でやっと吉となりました。
86歳の母は「本当に凶ってあるんだねえ・・」と感心しきり。
「凶」のおみくじを枝に結び、吉に転じますようにと祈りました。

 昨年12月半ば、唐津の田中佐次郎先生から電話がありました。
「一日半棄てたと思って今度の窯焚きを見にいらっしゃい。」
なかなか見ることのできない佐次郎先生の窯焚きです。
断る理由がありません。
12月24日に唐津に行きました。
先生の住む山瀬は標高700m、夏でも涼しく、途中の道は狭くて
カーブが多く、かなりワイルドです。天気予報は雪。
唐津の矢野さんと合流し、先生の窯焚きを手伝っている森高さんが
車で迎えに来てくれました。
午後4時すぎに到着。山瀬はすでに雪が降っていました。
先生の弟子だった安永さんが手伝いに来ていました。

窯の一番手前が胴木の間、次に二の間、三の間、四の間と続きます。
胴木の間の焚き口は正面に次の間からは横にそれぞれ焚き口が作られています。

前日に火を入れ、ちょうど三の間の窯焚きの最中でした。
温度計を見ながらタイミングを計り、横の焚き口に薪を投げ入れます。
穴はレンガ2個分くらいの小さいものですが、炎が噴き出していて、
手首をしならせて次々と薪が投げ入れられます。
とてもリズミカルで強弱があり、狙ったところに確実に飛んで行きます。
ある程度薪を入れたら、蓋をして温度が下がり始めたらまた薪を入れる
という作業の繰り返しです。
途中先生の服に火が付き「先生!燃えています!」と
周りの人たちが慌てて叩いて消しました。
当のご本人は慣れっこで「ああ、そうかね。」と一言。
さすがです・・・

少しずつ少しずつ温度が上がって行きます。
三の間・四の間の窯焚きが終わったのは夜の11時過ぎでした。

先生はほとんど寝ていらっしゃらないにも関わらず、母屋に戻り
囲炉裏に炭を熾し、宴会が始まりました。
網で魚を焼き、森高さんの奥さんが作ってくださったおいしい
おでんとお酒をいただきました。
翌朝雨戸を開けると一面の雪景色。
身が引き締まるような思いがしました。
めったにできない貴重な経験ができ、本当に感謝しています。
窯焚きの様子はこちらをご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/koudansha/20121229

さて、1月19日(土)〜2月2日(土) 毎年恒例の
「ぐい呑100撰」を開催します。

約600点のぐい呑・徳利・片口などの注器が並びます。
今年も新しい作家の方々が参加してくださいました。

丹波の市野雅彦さん・沖縄の金城博美さん・有田の寺内信二さん
唐津の安永頼正さん・大分の竹工房高江雅人さんの5名が今年初めて参加です。

竹細工の高江さんにはぐい呑が入るおしゃれな竹の巾着を作っていただきました。

名古屋の石原將安さん・神奈川の大隈美佳さんは3年ぶりの登場です。

今回から期間を2週間にしました。
昨年見にいらっしゃれなかった方もどうぞお越しください。
楽しい2週間になることと思います。
HPでも一部ご紹介しますので、こちらもご覧ください。

2月の企画展
2月23日(土)〜3月2日(土)
「寺内信二・十時啓悦・藤井憲之 蕎麦にまつわるエトセトラ」を
開催します。
こちらは次回詳しくお伝えします。

                      巷談舎 山根幸子

 

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Vol.084
2013年1月

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