巷談舎便りvol.083
師走に入りました。一年があっという間です。
おかげさまで巷談舎は先月11月22日に25年周年を迎えることができました。
20年以上のお付き合いのお客様・作家の方たちもみなさん同じように
歳を重ねられ、お会いすると出会ったころのことがいろいろと思いだされます。
気持ちを新たにこれからも頑張っていこうと思います。
先月主人とふたりで熊本に行ってきました。
主人の旧友宮崎さんに会うためと細川護光さんの熊本での初個展を
見に行くためです。
空港に宮崎さんが来てくれました。
20代の頃東南アジアを共に旅していた仲間です。実に20年ぶりの再会です。
宮崎さんは主人が帰国した後も6年ほどインド・ネパールに留まり、
帰国後熊本で後に伝説の店となったインド料理の店「カルカッタ」を始めました。
13年前惜しまれながらカルカッタを閉め、阿蘇郡南小国町で農業を始めました。
久しぶりに会う宮崎さんはとてもいい顔をしていました。
「毎日がたのしい」と宮崎さん。
穏やかに淡々と語る今の暮らしぶり、主人とふたりで旅をしていた頃の話など、
とても楽しく面白く、途中迎えに来てくれた梅田健太郎さんも交え四人で
夢中になって話しました。
お土産に「手植え・手刈り・天日干しの人力米・黒米 」とアチャール(カレーの
付け合わせとして定番のスパイスのきいたピクルスのようなもの)をいただきました。
宮崎さんと別れ、熊本市内のホテルまで梅田さんに送ってもらい、
夜細川さん・梅田さんと待ち合わせ食事をしました。
熊本の街はにぎやかで通りごとに名前があり、その通りには
飲食店がびっしりと立ち並び、まるでミナミのようでした。
翌日細川さんの個展に行きました。新しく阿蘇に窯を築窯した細川さん。
広い個展会場に作品がたくさん並びました。
これから作品の幅が広がっていくのが楽しみです。
個展会場には細川さんの花器に花を活けていた花人の坂村さんがいました。
この方、実は細川さんの友人でもあり、私たちが時々行く喫茶店ぽえむのYさんの
友人でもあります。
カフェをなさっていて、ちょうどコーヒーを飲みたかったので散歩がてら
お邪魔しました。手作り感満載のシンプルな内装の店内には骨董品が並び、
おいしいコーヒーでゆったりとした時間を過ごしました。
それにしても世間は本当に狭く、宮崎さんと梅田さん共通の知人が複数いたり、
前日行った2軒目の店では鹿児島の山口利枝さんの器が並んでいてびっくり。
いろんなところで人が繋がっているとつくづく感じました。
「これからちょくちょく熊本にこようかな・・・」と主人。
唐津だけでなく、熊本にも主人が現れることになりそうです。
今年最後の企画展12月8日(土)〜22日(土)まで「干支展 −巳−」を
開催します。
毎年恒例となった干支展です。
出品作家は石山哲也(陶・信楽)・川井ミカコ(陶・奈良)・小澤順一(陶・岐阜)
津守愛香(陶・信楽)・山田裕子(ガラス・奈良)の5名です。
次々に作品が届きはじめました。
来年の干支は「巳」。へびは苦手という方も多いようですが、
「うーん、なるほどこうきたか・・」というような楽しい作品が並びます。
ぜひご覧ください。
HPでも一部アップいたします。こちらもどうぞご覧ください。
次回の企画展は来年1月19日(土)〜2月2日(土) 毎年恒例の
「ぐい呑100撰」を開催します。
いままで1週間の開催でしたが、次回より2週間となりました。
今年も新しい作家の方々が参加してくれます。
写真撮り用のぐい呑も集まってきており、楽しんでいただける
2週間となることでしょう。
こちらは次回詳しくお伝えします。
巷談舎 山根幸子
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