巷談舎便りvol.080
8月後半から天気がコロコロと変わり、各地で雷を伴う大雨が降ります。
毎日雲を見ながら、洗濯物を出したり、入れたりしています。
それでも9月に入り、朝晩が涼しくなってきました。
晴れた日にはうろこ雲が見え、確実に秋がやってきたのが感じられます。
昨日は店の中にコオロギが迷い込み、一日中虫の音を楽しむことができました。
近くの小学校では運動会の準備が始まっていいます。
4月から豊中市はごみの分別が細かく分かれ、ゴミの日が覚えられず、
毎週分別表とにらめっこしています。
こどもの頃から紙箱やきれいな包装紙・リボンを貯めこみ、
ペン立てや小物入れを作ったりするのが好きでした。
時を経て今、棄てるはずの瓶がたまりつつあります。
キャップや蓋を取り、ラベルをはがし、きれいに洗うと
面白い形の瓶が意外に多いことに気づきました。
これは珍しい形だな、これは可愛いなと思うと
ついつい並べてしまいます。
家の中をすっきりさせたいのですが、なかなか難しいです。
さて8月18日(土)〜24日(金)まで豊川忠宏展「リバイバル 技術・家庭展」を
開催しました。
昨年に引き続き、「とよやん」こと豊川忠宏さんの木工作品展です。
木馬・三角椅子・黒い椅子・バケツ椅子など、かつて豊川さんが手がけた
机や椅子が新たな形でできあがっていました。
こども用の机は組み立て式で、机の脚が天板を突き抜け山の形に
なっていて本立てとして使えます。
工房の中にある廃材を使って作った等身大の大作?「考えるヒト」は外に飾りました。
(この大作は勇気あるお客様が買って帰られました)
建具の滑車を使った飛行機やバイク・「銀河鉄道の夜」というタイトルの電車。
木の固まりをざっくり削り、彩色したのこぎり屋根の工場やアパート。
給食用のボウルを使ったカラフルなテントウムシなど、
なんとも味わいのある作品が並びました。
また、豊川さんの人間関係の幅広さから舞踏や演劇関係・音楽関係・
建築関係・画家の方々など普段出会えないような方々がたくさん来られ、
お話できるのも楽しみのひとつです。
お客様も「とよやんの世界」に引き込まれ、笑いの絶えない一週間となりました。
今月は9月15日(土)〜22日(土)「岡 晋吾・さつき展 −彩−」を開催します。
昨年「自分が作った作品をお客様が喜んで買って帰られる姿を見て、
これが作り手の醍醐味だと感じた。」と言ってくれたさつきさん。
先日電話があり、「がんばってるからね」という頼もしい言葉が聞かれました。
7月に岡さん夫妻を訪ねた時、岡さんが「さつきにだんだん浸食されてるんだよね・・・」
と言いながらもどこか嬉しそう。
生地を作るのはすべて岡さんなのですが、自分用に作った生地をさつきさんが
「これいいね!」と持っていってしまうそうです。
染付から赤絵、色絵にと少しずつ仕事の幅を広げていくさつきさんを
岡さんは優しく見守っているようです。
岡さんの赤絵の筆使いの素晴らしさ、緑釉銀彩のシリーズの存在感、
白瓷の凛としたたたずまい、さつきさんの愛らしい染付や華やかな色絵の器が並びます。
DMも出来上がり、あとは作品を待つばかりです。
昨年は180点、今回は何点になるのでしょう。
9月15日・16日は岡さん夫妻もいらっしゃいます。ぜひご覧ください。
作品の一部はHPでもアップします。こちらも楽しみにお待ちください。
10月の企画展は次回の巷談舎便りでお知らせします。
巷談舎 山根幸子
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