巷談舎便りvol.070
11月も半ばになり、朝晩寒さを感じるようになりました。
このところいただきものが多く、冷蔵庫と冷凍庫が満杯です。
熊本の梅田さんからの荷物の中にミカンが入っていました。
高知の小坂さんは新鮮なかま揚げしらすを
唐津の梶原さんは毎年新米を送ってくれます。
生産者のところには梶原さんの名前がしっかりと書かれています。
もちろん無農薬・天日掛け干しです。
京都の高山さんは納品の時に立派なゆずを。
いつも店に遊びに来てくれるみちお君・ちひろ君兄弟は自分たちで拾った大きな栗を
持って来てくれました。
以前から有田の草場さんが「おいしいお肉屋さんを見つけたから肉を送るよ」と言って
くれていたので、「立派な肉はいいから、牛すじがいい。」とリクエストしていました。
一昨日大量に届きました。お礼の電話を入れたら、奥さんの奈美子さんが
「勇次さんが牛すじなんかいったいどうするんだろう・・」と言っていたそうです。
草場家では牛すじを食べる習慣がなく、不思議に思いながら送ってくれたようです。
「いやいや、我が家では必需品で、牛すじ煮込みやカレーに使うし、
特におでんには絶対欠かせないの。」
「やっぱりそうなんだ。きっと煮込みに使うのよって言ったのよ。」と奈美子さん。
草場さんが???と思いながら牛すじを買う姿を想像し、思わず笑ってしまいました。
さっそく牛すじ煮込みを作りましたが、柔らかくてとてもおいしかったです。
どれも送ってくれた人の心がこもっていて本当にありがたく、ご近所におすそ分けして
感謝しながらいただいています。
さて11月5日まで岡 晋吾・さつき展を開催しました。
大きな段ボールが7箱届き、リストは180番までありました。
つまり180種類ということです。
主人が他の仕事でいないため、ひとりで店の片づけと作品を並べなくてはなりません。
プライスカードは夜家で作ることにして、入れ替えに2日間かけることにしました。
岡さん夫妻が個展の前日に来ることになっていたので、
「早く来て、手伝ってえ!」と応援を頼みました。
主人も予定を繰り上げ、早くに帰ってきてくれたので、4人で無事並べ終えることが
できました。
並んだ作品を見て、こんなに一生懸命に作ってくれたのだから、しっかり応えなければ
と思いました。
初日・二日と本当にたくさんのお客様がいらっしゃいました。
それぞれ岡さん夫妻とお話をしながら、気に入った器を選ばれ、喜んで帰っていただき
ました。
実はさつきさん、この二人展の仕事を始めた時、筆が進まずとても苦しい思いしたそうです。
ところが少しずつ描き始めると今度はどんどん楽しくなり、筆が走って走って
止まらなくなったそうです。
今回岡さんが80種・さつきさんが100種だった理由を納得しました。
さつきさんは個展会場にいること自体今回が初めてで、
「自分が作った作品をお客様が喜んで買って帰られる姿を見て、これが作り手の醍醐味だと
感じた。」と言ってくれました。
岡さんは点数こそ少ないものの、赤絵の鉢や皿の筆使いの素晴らしさ、
銅と銀を組み合わせた緑釉銀彩のシリーズの存在感、白瓷の凛とした佇まいなど
本当に存在感のある作品が並び、次の展開がとても楽しみです。
来年も二人で来てくれるとのこと、とても楽しみです。
次回の企画展は12月10日(土)〜年内 干支展を開催します。
出品作家は石山哲也・大隈美佳・川井ミカコ・
小澤順一・津守愛香・山田裕子の6名です。
毎年干支展をやっていますが、干支によっては作りやすいものと
作りにくいものがあります。
来年の干支は「辰」ということで作家の皆さん口々に難しい・・・と言う声が。
それでもDMの写真撮りに集まった作品はどれも力作揃いで、
面白い干支展になること間違いなし!
ぜひご覧いただきたいと思います。
HPでもアップしますのでこちらもご覧ください。
巷談舎 山根幸子
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