巷談舎便りvol.066
7月に入りました。6月の末の暑さを考えるとこれから先の長い夏が少し心配です。
暑いので髪をばっさり切りました。学生時代にしていたおかっぱにしてみましが、
うーん・・・何かが違う。主人がまじまじと顔を見てひとこと、「金太郎みたい。」
そう、今は成長して体重が10kg多く、いたるところにシミやらシワが。
まあ、髪が長かろうが短かろうがおばさんであることには変わりなく、
これも年を重ねたことの勲章だと開き直ることにしました。
先日お客様のNさんから神戸のフロイン堂のパンをいただきました。
おいしいパンをいただいたので服部のショットバーLeeで一緒に食べようと
持って行きました。そのパンを見て、カウンターの奥にいた男の人が
「フロイン堂ですか!僕フロインドリーブで修業したんです!」
近くの「麦工房らくだ」のご主人でした。
「え!らくださんはフロインドリーブにいたんですか?
僕あそこのクッキーが大好きなんです」と常連のMさん。
さらに隣に座ったSちゃんのお母さんは以前酵母の会社に勤めていて
自宅で天然酵母を作り、毎日パンを焼いていたそうでパンの話で盛り上がり、
楽しい夜になりました。
らくださんは高校時代にフロインドリーブでアルバイトをしていて
社長の勧めで卒業を機に入社。長い修業を終え15年前独立しました。
若いころ自転車でサハラ砂漠を旅し、その時たくさんの現地の人たちにとても
お世話になったので店の名前を「らくだ」にしたそうです。
どこで修業したかということは人にあまり話したことがなかったそうです。
天然酵母を使いひとりで機械に頼らず昔ながらのパン作りをしているため、
一日にできる数も種類も限られています。
誠実で謙虚な人柄に惹かれ、何度か買いに行かせてもらいましたが、
どれもとてもおいしく、クッキーやパイはお土産にぴったりです。
6月4日〜11日「若き旗手たち 金重潤平・細川護光」を開催しました。
初日、二日と二人が揃い、予想以上にお客様がたくさんいらっしゃり、
にぎやかな二人展となりました。
茶碗・花入・ぐい呑・徳利などの酒器に今回は食器も多く並び、
昨年以上に充実したものとなりました。
西端大備さんの作品もお父さんの正さんに選んでいただき2点並びました。
それぞれゆかりのある方の元へ嫁いだのがなにより嬉しかったです。
7月2日より9日までの「唐津からの風」はただいま開催中です。
今回のDMの写真は唐津の水野旅館のご主人立花研一郎さんにお願いして
撮っていただきました。玄海灘・七ッ釜の夜明けの写真です。
初日は梶原さん、二日目は内村さん・竹花さん、三日目は矢野さんが
それぞれ来てくれました。
今回で4回目となりましたが、毎回いらっしゃるお客様や初めてのお客様と
唐津談議に花が咲きました。
点数も約250点とたくさんの作品が並び、それぞれの唐津焼の特徴や個性が
はっきりとが現れ、とても面白いです。
まだまだたくさんありますので是非ご覧いただきたいと思います。
HPではまだ器をアップできていませんが、こちらをご覧ください。http://www.koudansha.jp/kikaku/1107/index.htm
6月の金重さん・細川さんもそうですが、若い作家の人たちがまた来年どんな作品を
出してくれるのかが本当に楽しみで、焼き物屋冥利に尽きます。
さて8月は8月20日(土)から27日(土)まで豊川忠宏「青のイス展」を開催します。
豊川さんと知りあって25年くらいになります。
古くからの友人で巷談舎の改装工事をしてくれた人でもあります。
もともとは木工作家で、昨年工房を豊中から能勢に移しました。
イスや机その他の木工作品が並びます。店の中ががらりと変わり、
豊川さんの世界に生まれ変わります。
豊川さんについてはまた次回お話しますが、興味のある方はこちらをご覧ください。
http://www.koudansha.jp/tayori/0712.htm
http://www.koudansha.jp/tayori/0801.htm
巷談舎 山根幸子
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