巷談舎便りvol.062

三月に入りましたが、まだ冬が居残っていて、なかなかダウンジャケットが手放せません。
それでもスーパーの店頭に春キャベツや新子・かますごが並んでいると嬉しくなります。

最近私は煮豆にはまっています。
主人が買ってきたもの、いただきものの豆がたくさんあることに気づき作りはじめました。
黒豆・大豆・金時豆・うずら豆など、作ってみたらそれぞれがおいしく
保存もきくのでお弁当に入れたり、おやつ代わりにつまんだりと重宝しています。
ことこと煮るので時間もかかりますが、これが結構楽しく
しばらくは煮豆作りが続きそうです。

結婚前に父からもらった「手作り食品428種」という本が私のバイブルです。
昭和
52年に主婦と生活社から出された本でジャム・果実酒・漬物・豆腐の作り方は
もちろん、こんにゃくやなれずしの作り方まで載っています。
さすがにこんにゃくとなれずしを作ったことはありませんが、
たくさんのことをこの本に教えてもらいました。

もうすっかりぼろぼろで裏表紙が破れかけていますが、手放せない一冊です。

219日(土)〜26日 池西 剛「食の器30趣」を開催しました。
池西さんとはもう15年くらいのお付き合いになりますが、今回はじめての個展です。
土を買って帰る途中に時々ふらりと寄ってくれます。そして人の作品をよく買います。
個展をすることは以前から決めていました。
池西さんの準備が整ったところでしようということで、実現までに
2年近くかかりました。

いろいろ話し合い、器を中心にした個展をお願いしました。
池西さんの意向もあり、ぐい呑や茶碗はあえて出さないで器だけという個展になりました。
単品も含めて
60種類の器が並びました。
黒高麗・黄瀬戸・備前・白磁などひとつひとつの品の完成度が高く、
どれも素晴らしいできでした。


今回はお料理屋さんの反響が大きく、毎日たくさんの料理人の方々がいらっしゃいました。
池西さんにとっても新鮮だったようで、次回もやはり器で個展をやろうということに
なりました。

先日池西さんの工房にお邪魔し、ぐい呑みを数点いただいて帰りました。
近々ホームページでアップする予定です。


 さて、今月は319日(土)〜26日(土)「内田鋼一展」を開催します。

2年ぶりの個展です。いつものようにどんな作品が並ぶのかは前日までわかりませんが、
いつも私たちの期待を裏切ったことはありません。
内田鋼一の世界をお楽しみいただけることと思います。

4月の企画展

42()9() 「高谷信雄(金工)・渡邊 明(切子) 二人展」
金工作家の高谷信雄さんと切子の渡邊 明さんに日本酒やウィスキーを楽しむ
酒器をお願いしました。

ぐい呑やロックグラスが並びます。銀もガラスもお酒の味がストレートに味わえます。
高谷さんの仕事はこちらをご覧ください。
http://www.koudansha.jp/osusume/1009/index.html

423()30()「 荒川尚也 ガラスが語りかけるもの」

作年に続き、荒川尚也さんの個展を開催します。
日常使いのグラスや器、素敵なランプや香炉など
が並びます。

こちらは次回詳しくお伝えします。

                           巷談舎  山根幸子

巷談舎便り
Vol.062
2011年3月

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