巷談舎便りvol.054
梅雨入りを前にお天気が続いています。
あちらこちらであじさいが咲きはじめています。
先日お客様のYさんからソラマメをいただきました。
自分で育てた野菜を時々持ってきてくださいます。
今年は天候が不順だったためにあまり大きくならなかったそうですが、
わざわざ大きいものを選んできてくださったようで、かなり立派な豆でした。
塩茹でにしたり、かき揚げにしたりとおいしくいただきました。
5月は8日(土)〜12日(水)「田中佐次郎 酒の器 展」、22日(土)〜29日(土)
「若き旗手たち 金重潤平・西端大備・細川護光」を 開催しました。
佐次郎先生は前日の夜、焼きあがったばかりの 酒器 を持ってきてくださいました。
荷を開けるとどれもしっとりと濡れています。
不思議な色合いの奈万古盃・優しい山瀬盃・荒々しいやつれ盃など
どれも初めて目にするぐい呑ばかりで、思わず見入ってしまいました。
初日・二日目と一日中たくさんのお客様を前に語り、笑い、詩吟を吟じ,
歌も飛び出しました。
本当にパワフルな方で、お疲れになったでしょう?という問いかけに
「私は疲れたことなどありません。」との答えが。
人を楽しませるということが本当に好きな方です。
長い年月をかけて土と釉薬、焼成の組み合わせを研究し、従来の唐津焼から
独自の境地を切り開いてこられた佐次郎先生。
「やっと芽が出てきたかな・・・」という言葉が印象的でした。
22日からの三人展では初日に金重潤平さん・西端大備さんが、
24日には細川護光さんが来てくれました。
焼〆を中心に三人の作品が一同に並びました。
しっとりした肌合いの備前・自然釉がダイナミックに流れる丹波・
石目と明るい肌合いの信楽とそれぞれに土味の違いがよくわかり、
とても見ごたえがありました。
まだまだこれから伸びていくであろう若い三人の作家たち。
これをきっかけに互いに行き来することになりそうで、私たちも楽しみです。
この企画展はこれから定期的に開催することになりました。
今月は6月12日(土)〜19日(土)GLASS
WORKS 2010を開催します。
出品作家は北川礼子・清井千夏子・佐藤圭太・森岡知香の4人です。
20年続けてきたガラスのグループ展ですが、今回メンバーを一新しました。
北川さんと森岡さんはキルンワークと呼ばれる型に入れたガラスを
電気炉で曲げたり、溶かしたり、接着させたりする技法で作品作りを、
清井さんと佐藤さんは吹きガラスで作品を作っています。
カラフルで楽しいガラスの鉢やグラスなどが並びます。
期間中、4人の作家の方々が日替わりでいらっしゃいます。
ホームページでも作品をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
7月の企画展
7月3日(土)〜10日(土)「唐津からの風」
出品作家 内村慎太郎・梶原靖元・竹花正弘・矢野直人
こちらは次回詳しくお伝えします。
巷談舎 山根幸子
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