巷談舎便り
Vol.024
2007年12月

巷談舎便りvol.024

 

12月に入り、てんやわんやの毎日です。巷談舎便り、大幅に遅れてしまいました。
いよいよ改装工事がはじまります。昨日解体工事が終わりました。
連日深夜までの片付けで、何もなくなったがらんとした空間に主人とふたりでしばらく
ぼーっとしていました。
それにしても
20年の間に必要のないものをこんなにため込んでいたとは・・・。
そしてあらためて在庫の多さにびっくり!
これからはもっとすっきりと無駄のない生活をしなくてはと思いました。

 そもそも今回の改装のきっかけを作ってくれたのは内田鋼一さんでした。
もっと便利な場所へ移ることを考え、昨年から大阪市内の物件を探したりしては
いたのですが、自分たちの年齢を考えるとかなり大きな一発勝負。
加えて
20年間「豊中の巷談舎」として通ってくださる最初の頃からのお客様のことを
考えるとなかなかふんぎりがつかないというのが正直なところでした。
7月の内田さんの個展のとき、彼が「ここを少し変えるだけでいい空間が作れるのに・・」
とかなり具体的にイメージを提案してくれました。
実は内田さん、私たちがぐずぐずしているのを前々からなんとかしたいと
思っていたようです。
彼はここ数年、建築や店舗のプロデュースに関わっており、空間の大切さを熱く
語ってくれました。

 改装が決まると今度は施工してくれる人です。20年来の友人である豊川忠宏さん。
この人以外には考えられませんでした。
もともと豊川さんはいすやテーブルなどを作る木工作家です。
店に廃材を利用した「太鼓の音が聞こえてくるようないす」がありますが、
これは豊川さんの作品です。
彼は今、知る人ぞ知る店舗設計・施工の達人です。独特の感性で作られた店舗の多くが
評判となっています。(蕎麦の名店天笑さん・蔦やさん・からにさんなど)
豊川さんは少ない予算にも関わらず、忙しい中快く引き受けてくれました。
彼に店を頼む人は必ず一緒に仕事を手伝います。私たちも壁塗りなど手伝える
ところは手伝います。
実は壁塗りなどは豊川さん達だけでやったほうがはるかに早くできるのだそうですが、
依頼主が店作りに関わることや手あとを残すことが大切だと考えるからです。

 そうは言っても内田さんも豊川さんも超がつくほど忙しく、なかなかふたりの
顔合わせが実現しませんでした。
1日の夜、内田さんが駆けつけてくれ、豊川さんが今抱えている現場でふたりを
紹介することができました。
昨日解体工事が終わり図面も出来上がり、これから少しずつ新しい店作りが始まります。
什器の一部は内田さんがすでに手配してくれているそうで、
収納を兼ねた陳列棚は豊川さんが作ってくれます。
改装の状況は主人がブログで紹介する予定になっています。

さて、来年のリニューアルオープンは「ぐい呑100撰」でスタートです。
期間は119日(土)〜26日(土)
ぐい呑・徳利・注器など約
400点の酒器が並びます。

次回は改装工事のあれこれ・ぐい呑100撰についてお話します。

                            巷談舎  山根幸子

 

 

 

                             


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