巷談舎便り
Vol.017
2007年 5月

巷談舎便りvol.017

 

 4月の終わりにつばめがやってきました。毎年きまってやってきます。
去年と同じつがいなのか、去年巣立ったヒナが戻ってきたのかわかりませんが、
店のテントの支柱に止まってにぎやかにおしゃべりしたり、忙しく土や細い枝を
くわえて来たりしています。

つばめはカラスなどの天敵からヒナを守るために人の出入りする家の軒下に
巣を作るそうです。
今年も無事にヒナが生まれ、巣立ってくれることを祈っています。

 GLASS WORKS`07が先日終わりました。今回は遠くからのお客様がお見えになり
楽しい一週間でした。

 まず、鹿児島の
Kさんご夫妻。いままでメールと電話のやりとりでのお付き合いで、
こちらに用事で来ましたのでとわざわざ足を運んでくださいました。
実は古風なお名前だったので、年輩の方だと思い込んでいましたが、
初めてお会いする
Kさんはなんとなんと!私よりずっと若い方でした。

 次は兵庫県加古川からお見えになったAさんご夫妻。
山下さんのファンの方で、豊中方面には初めていらっしゃるとのこと。
車にナビがないので、地図を見ながら、夫婦喧嘩しながら必死で来ましたと
おっしゃっていました。(私たちもそうです。初めての土地は緊張します。)

 4月に広島に転勤になったK君は仕事で大阪に帰り、忙しいスケジュールの合間を
ぬって来てくれました。この企画をとても心待ちにしていてくれたのに
転勤したばかりで帰ってくるのは無理だろうなと思っていました。
だから、ウィンドウ越しに顔が見えた時には本当にびっくりしました。

 最後に広島からお酒をこよなく愛する
Uさんが酒器を探しに来てくださいました。
1月のぐい呑100撰の時に初めていらっしゃり、今回は新大阪から直行。
気に入った酒杯と母の日のプレゼントを選び、その後東京からのお友達と合流。
大阪で
23日の食べ歩きを終えお帰りになりました。

こうしたいろんな方たちとの出会いが店をしている醍醐味でもあります。

 さて、526日(土)から62日(土)まで上原治夫さん・岡 晋吾さんの二人展
「食彩のうつわ」を開催します。
タイトルの通り、食器のスペシャリストの初顔合わせです。

 上原さんは鹿児島・京都・広島で修業の後1978年から福岡県前原市で作陶
なさっています。
食器一筋で歩んでこられた大先輩です。
縁あって昨年出会うことができました。シンプルで品が良くどことなく暖かな
食器は上原さんの人柄そのままです。

 岡さんは巷談舎ではもうすっかりおなじみの作家となりましたが、
2003年に
有田から唐津に仕事場を移されました。味のある魅力的な器で磁器から土ものまで
レパートリーの広さにいつも驚かされます。

 この企画を持っていった時、お二人とも快く引き受けてくださり、
とても嬉しかったです。
私自身お二人の器を前に何を盛ろうかあれこれ
考えるのが今から楽しみです。是非ご覧ください。

 6月は「描く」をテーマに染付の田代尚照さん・赤絵の友枝 敏さんの
二人展を企画しております。次回詳しくお知らせします。

                      巷談舎  山根幸子

 

 

 

 

 

                    

 

                     

                  


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