巷談舎便りvol.079

 

毎日暑い日が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか?

少し早い夏休みをいただいて、主人とふたりで主人の実家に帰って来ました。
88歳になった母が帰る日の朝病院に行くというので、大阪を夜中に出発し、
到着してすぐに母を連れて病院に行きました。

8時半すぎ、すでに病院にはたくさんのお年寄りが来ていました。
母が住んでいる地域は一人暮らしの高齢者が多く、
足の悪い母はいつもタクシーを頼んでいるそうですが、
暑い中電車やバスを乗り継いで来られているお年寄りも多く、
地域医療がもっと充実しなければ元気な人しか
病院に行けなくなると思ってしまいました。

それでも思いのほか母は元気で頭もしっかりしていて、
主人が夕方海に散歩に出かけ、なかなか帰って来ないのを心配し、
帰って来るなり「心配で心配であんまり遅いから警察に電話しようと思っていた!!」と
59歳の息子を叱っていました。
いくつになっても母は母で息子は息子なのです。
ちなみにこの時の散歩の写真はこちらです。http://d.hatena.ne.jp/koudansha/

朝5時半起床、7時朝食、11時昼食、昼寝をして3時から夕食の準備、
5時夕食、7時半就寝  これが毎日の母の日課です。
私たちも母に合わせて毎日この時間割で過ごしました。
あと何回帰れるかわかりませんが、おちゃめな母に元気でいてほしいと思います。

 7月14日までの「唐津からの風 」が終わり、久々に唐津に行ってきました。
自然坊さんのお墓が出来上がり、納骨を済ませたばかりでした。
私たちが初めてだそうで、「なんだ、初めてがお前かと自然坊さんが言
ってるよ。」と奥さんや息子さんと笑いました。
とても立派な自然坊さんらしいお墓でした。
夜は「唐津からの風」の反省会?ということで
梶原さん・竹花さん・矢野さんと楽しく呑みました。
来年もきっと充実した企画展になることでしょう。

さて今月8月18日(土)〜24日(金)まで
豊川忠宏展「リバイバル 技術・家庭展」を開催します。

昨年に引き続き、「とよやん」こと豊川忠宏さんの木工作品展です。
豊川さんは演劇やコンサート会場の舞台作り、店舗デザインと施工では
かなり名前の知られた人で、巷談舎の改装も豊川さんにお世話になりました。

昨年は店の什器をほとんど片づけ、給食のバケツを使ったバケツイス、
ドラム缶を使ったイスやベンチ。
大鍋を使ったテーブルなどで店の中がまるでどこかの家の居間になったようで、
思い思いにイスに座り、とても楽しい空間ができあがりました。

DM用に挨拶文をあれこれ考えていたら、シャイな豊川さんから
「恥ずかしいので挨拶文はやめて」と言われ、
なんともあっさりしたDMになってしまいました。

今回リバイバルということでかつて豊川さんが手がけた椅子や机が
あらたな形でできあがってくるのではと想像しています。
でも、技術・家庭って何??
うーん!豊川さんは多くを語ってくれません。
すべては始まってから謎が解けるということです。
今度はどんな空間ができあがるのか、とても楽しみです。
ぜひご覧いただきたいと思います。

※9月の企画展
 9月15日(土)〜22日(土)「岡 晋吾・さつき展 −彩−」を開催します。
 こちらは次回詳しくお伝えします。

                巷談舎  山根幸子   
 



 

巷談舎便り
Vol.079
2012年8月

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