巷談舎便りvol.069

 待ち遠しかった秋がいきなりやってきました。
町のあちこちに金木犀がオレンジ色の花を咲かせ
家から店までの行き帰りに
香りを楽しんでいます。

先日主人とお客さんのTさんと三人で「寒くなったからおでんが食べたいね」と
話をしていました。

店の帰りにスーパーに寄り、無性に大根が食べたくなりました。
時間も遅いので簡単な煮物にしようと
思いつつ、スーパーの中をうろうろしている
うちにメニュー変更。

おでんだねを大量に買い込んでしまいました。
食べたいと思ったら、どんなことをしてでも食べたいので、
大急ぎでテーブルに
卓上コンロを置き、土鍋を乗せ、三つあるガスコンロのひとつは圧力鍋ですじ肉を

柔らかくし、二つ目のコンロで大根を糠で茹で、三つ目で出汁を取り
次々に土鍋に投入。

幸い主人も娘も帰りが遅く、なんとか夕食は鍋を囲んでおでんを食べることが
できました。

マンションの入り口からすでにおでんの匂いがしていたらしく、ドアを開けた
途端二人とも同じことを
言いました。「今日おでん?」

 さて、今月は1029()115日(土)まで
「岡 晋吾・さつき展 −彩−」を開催します。

この二人展も今年で3回目となります。

有田から唐津に仕事場を移して8年。3年前には白磁を焼くための薪窯を
作り、さつきさんが子育てを
終えて仕事に復帰したことで更に器の
ヴァリエーションが増えました。
 

 唐津焼という産地の中で磁器から土ものまで多種多彩な器を作る岡さんは
異色な存在と言えます。

深い味わいのある白磁・安南・染付。
今回
DMに使った赤絵の筆の走りは素晴らしいものがあります。

さつきさんの染付は愛らしく、年々腕があがっていくのがよくわかります。
(「もともとうまかったんだよ」
と岡さん)
今回は唐草をモチーフにした色絵も並びます。

岡さんは若い頃に料理研究家「志の島忠さん」に出会い、たくさんの事を
学んだそうです。
今たくさんの料理人から支持を得ているのも、志の島忠さんの教えが
しっかりと体にしみ込んでいる
からだと思います。

さつきさんは大阪に来るのが初めてだそうで、初日・二日目とおふたり揃って
いらっしゃいます。

HPでもアップする予定です。ぜひご覧ください。

12月の企画展 

1210()から年内 「干支展」を開催します。毎年恒例となった干支展です。

来年の干支「辰」をテーマに人形や豆皿・ふたものなどがにぎやかに並びます。
こちらは次回詳しくお伝えします。

                         巷談舎  山根幸子

 

 

巷談舎便り
Vol.069
2011年10月

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