巷談舎便り
Vol.057
2010年9月

 9月に入っても相変わらずの猛暑が続いています。
先日ここ豊中では
38度を超え、その日の気温は全国一だったそうです。
少々の暑さではもう驚かなくなりましたが、一刻も早く涼しくなってほしいです。

818日からお休みをとり、唐津に行ってきました。
途中福岡県前原市の内村慎太郎さんのところに立ち寄りました。
新しい窯はほぼ出来上がっていて、今月窯を焚くそうです。
窯が落ち着くまでには時間がかかるでしょうが、薪窯ならではの作品が楽しみです。

前原市から唐津市浜玉町の岡晋吾さんの仕事場に向かいました。
10月の個展の写真撮りの作品を選ぶためです。
前回に続き、岡さんと奥様のさつきさんの二人展です。
岡さんの赤絵の鉢とさつきさんの染付のポットやそば猪口を選びました。

次に自然坊さんのお宅に。自然坊さんのところには新しい弟子がふたり入り、
自然坊さんを含め総勢
5人で仕事をしています。
病気療養で個展活動をやめていた自然坊さんですが、
この
5月渋谷の黒田陶苑さんで3年ぶりに個展を開きました。
若い人たちがそれぞれの仕事をしていて、とても活気があり嬉しくなりました。
巷談舎でも
10月末に個展が決まりました。こちらは次回詳しくお伝えします。

翌日は梶原靖元さんのお宅に行きました。
前回行った時には田植えが終わったばかりの田んぼに稲穂が実っていました。
午後からは山瀬の田中佐次郎さんのところへ向かいました。

7
月の大雨であちこち土砂くずれが起きていて、いつもの道は通行止めに
なっており、迂回路を通ってなんとかたどり着きました。
相変わらずお元気で、また新しいぐい呑みが届く予定です。

夜は内村さん・梶原さん・竹花正弘さんと私たちで唐津の駅前の居酒屋さんに
行きました。窯詰めの途中だった矢野直人さんも窯業大学の学生さん二人を
連れて来てくれ、総勢
8名。
にぎやかな宴会となりました。矢野さんの新しいぐい呑みももうすぐ届きます。

918日(土)〜25日(土)まで「備前 川端文男一門展」を開催します。
飛び込みで川端さんのお宅を訪れた主人に、初めてにもかかわらず
川端さんは親切に接してくださいました。
備前焼のことを何も知らない私たちに
「こいつら本当に大丈夫か!?」と本気で心配してくださり、伺うたび
いろいろと教えていただきました。
以来
20年のお付き合いになります。

窯焚きには毎回たくさんの若い人たちが手伝いに来ます。
窯詰めから窯出しまで約ひと月。窯焚きは約
3週間ですから、
当然ひとりでは無理ですが、自分の仕事をオープンにする川端さんなので、
勉強になるからと手伝いに来る人も多いのです。

自然練込という技法で備前に新しい流れを確立した川端文男さん。
今回は川端さんを中心に最初の弟子横山直樹さん・二番目の弟子豊福 博さんの
作品を展示します。

横山さんは
1970年岡山県長船町生まれで、2000年に独立。
豊福さんは
1973年埼玉県生まれで2006年に独立しました。

川端さんは先日窯焚きを終えたばかりで、新しい作品が登場します。
それぞれの自然練込の作品を見比べるのも見どころのひとつです。。

ホームページでも一部をアップしますので、こちらもぜひご覧ください。

10月のお知らせ

102日(土)〜9() 「岡 晋吾・さつき 二人展」

1030日(土)〜116日(土) 「唐津 中川自然坊展」

                       巷談舎  山根幸子

                     


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