巷談舎便り
Vol.053
2010年5月



                       巷談舎便りvol.053

 お天気続きのゴールデンウィークが終わりました。3日の一日だけ仕事を休み、
朝からお弁当とビールを抱え毎年恒例の「春一番コンサート」に行ってきました。
今年で
25回目となるこのコンサート、出演するミュージシャンの年齢も30代から60
なら観客も
5060代の年齢層が目立ち、あちこちで同窓会のようになっていました。
年を重ねてもみんな心は少年少女たち。
今回初めて一緒に行った
20代のオッキーは出演したおじさん・おばさんのパワーに大興奮。
「いやあー!楽しいですね!かっこいいですね!」を連発。
年齢を超えて楽しみを共有できる音楽ってほんとにいいものだと思いました。

さて4月は3日(土)〜10()「荒川尚也 ガラスが語りかけるもの」、
24()51()「小坂 明・十時啓悦・藤井憲之 My Favorite Things
(
私のお気に入り)」を開催しました。

荒川さんは前日の朝、什器や工具を持ってスタッフと共に搬入に。
棚の配置を変え、照明器具を設置し、荒川さん自ら作った鉄製の棚を取り付け、
すべて終わったのが夜
9時を過ぎていました。
3月の打ち合わせ以降、荒川さんの描いていたイメージが次々と形となり、
いつもの店とはまったく違う空間ができあがりました。
定番のグラスから新しい試みの作品まで、荒川尚也さんの今を見ることができ、
とても楽しい個展となりました。

4年ぶりとなる小坂さん・十時さん・藤井さんの三人展。
初日に高知から小坂さんが、東京から十時さんがそれぞれ来てくれました。
小坂さんはめし碗と湯呑を
10種類ずつ。十時さんは根来を中心にベーシックな
茶托や椀や皿を。藤井さんは小皿や小鉢・フリーカップ・マグカップなど、
どれも毎日活躍しそうな器が並びました。
親友でもある小坂さんと十時さんお二人のトークは息もぴったりの掛け合いで、
笑いの絶えない時間をすごしました。

今月は58()12() 田中佐次郎   酒の器
522()29() 若き旗手たち 金重潤平・西端大備・細川護光を開催します。

田中佐次郎さんとの出会いは3年前です。以来唐津に行くたびに山瀬にお伺いし、
親しくさせていただくようになりました。
3月に佐次郎先生からお電話をいただき、「5月に私の酒器展をしませんか?」という
嬉しい申し出がありました。
急いでスケジュールを調整し、日程が決まりました。
早速カメラマンの宮本さんと主人が山瀬へ行き、作品はまだありませんので
佐次郎先生のお顔を中心に
DMの写真を撮ってきました。
今回は酒器
35点が並びます。8日・9日は佐次郎先生がいらっしゃいます。
昨日も電話でも「いいものを持っていきますからね!」という心強いお言葉が。
ぜひご覧ください。(
430日産経新聞に田中佐次郎さんの記事が掲載されました) http://www.koudansha.jp/kikaku/1005-1/sankei.htm

22日からは若い作家3人のグループ展です。

 金重潤平さんのお父さんの晃介さんとは主人の恩師吉本義人さんが大学時代からの
親友というご縁で知り合いました。はじめて晃介さんのお宅に伺った日、
主人はお酒を呑みすぎてそのまま泊めていただきました。
目が覚めると周りには晃介さんの作品がずらり。
途中から記憶が途切れていて、一瞬どこにいるのかわからなかったそうです。
それから数年して轆轤の前に座る潤平さんの姿を見るようになりました。

西端大備さんのお父さんの正さんとは店をはじめて間もないころからのお付き合いで、
当時大備さんは中学生になったばかり。
大学に進み、お父さんとは別の方向に進むと思っていましたが、
こどもの頃から
物作りが好きだったそうで、陶芸の道へ進むのは自然の流れだったのでしょう。

 細川護光さんとは2年前熊本の梅田健太郎さんの紹介で出会いました。
細川さんは伊賀・土楽窯の福森雅武さんの元で修業をしました。
仕事場を見せてもらい、真面目な仕事ぶりや話から引き出しの多い人という
印象を受けました。

私たちも店をはじめて23年。作家の方たちとともに歳を重ねてきました。
今回互いに面識のない三人が初日に集まります。
これを機に新たな付き合いが始まればという思いもあります。
次の世代を担う作家たちの今をご覧ください。

6月の企画展

612日(土)〜19日(土) GLASS  WORKS  2010
出品作家 北川礼子・清井千夏子・佐藤圭太・森岡知香

こちらは次回詳しくお伝えします。

                        巷談舎  山根幸子


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