巷談舎便り
Vol.006 2006年 6月

巷談舎便りvol.006

 

いよいよ梅雨入りです。家事のなかで料理の次に洗濯好きな私にはちょっと

辛い季節です。

 今月のお便り遅くなってしまいました。実は娘が風邪をこじらせ肺炎になり、

入院していました。先月
24日から岡山で西日本インカレに出ていたのですが、

大会
2日目から熱を出し、決勝の28日まで解熱剤でだましだまし試合に出場し

ていたのです。大阪に連れて帰れず、救急で行った病院で即入院となりました。

どうにか治り、
8日に大阪に帰ってくることができました。長い2週間でした。

これからは娘に「頑張れ」ではなく「頑張らなくても
いいよ。」と言うことに

します。
ただ、思いがけない発見もありました。

途中
2度大阪に帰ったのですが、普段家では何にもしない主人がちゃんと買い物

をして、ご飯を作り、洗い物もしていたことです。朝帰ってみると朝食の真っ最

中であさりの味噌汁と野菜炒めと
ご飯を食べていました。ただ、最後は力尽きて

冷凍ピラフになったそうですが・・・

 さて、気分を変えて。6月の第1週は「GLASS WORKS’06」でした。この企画は

今回で
17回になります。私はガラスが大好きで、1年を通して使います。光を通

すと本当にきれいです。ガラスには熱を加えることで液体に、冷ますことで固体

になるという特性を生かした様々な技法があります。大きく分けてホットグラス

・コールドグラスと呼ばれます。ホットグラスの代表格が宙吹き・吹きガラスと

呼ばれるもので、溶かしたガラスを吹き竿に取り、くるくる回しながら息を吹き

込み形を作っていきます。工業製品にはない良さがあります。パート・ト・ヴェ

ールは板ガラスを粉にし、型の中に入れ、窯で溶かして作ります。隣り合った粉が

熱で溶け、つながった部分は泡が入り半透明になりますが、それが魅力です。

コールドグラスはあらかじめ作られたガラスをカットしたり、削ったりするもので、

切子やサンドブラストなどの総称です。切子はガラスの表面をダイヤモンドホイール

に押し当て削っていきます。削られた部分はすりガラスになっているので、もとの透

明な状態になるまで磨きをかけます。サンドブラストは金剛砂という砂を吹きつけ、

砂の圧力で削っていきます。こちらも削った部分はすりガラスになりますが、ガラス

に自在に絵を描くことができ、透明な部分との対比が美しいです。語りだしたら止ま

らないのでウンチクはもうやめますが、最終日にこのお便りをお送りするのが、残念

です。

 来年もこの企画をやりますので、是非ご覧ください。

 次回の企画展は624日〜71日まで「大隈美佳・田代尚照〜いろとりどりの器〜」

です。

 こどもからおとなまで楽しめる食器の数々が登場します。近々ホームページにアップ

しますので、是非ご覧ください。

 

                          巷談舎  山根幸子

                                                           


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